日本の伝統模様の一つである麻の葉文様は、日本人にとってなじみの深い柄といわれています。
最近では鬼滅の刃、禰豆子の着物柄として、この麻の葉文様が使用されたことから最注目されています。
麻の葉文様が日本の伝統模様になった経緯には、麻は成長が早く4ヶ月で4mにも伸びる成長の早さや、まっすぐに伸びていき生命力がとても強いことが特徴であったことから、麻の葉模様は赤ちゃんの産着の定番となりました。
実際に麻の葉模様が確立したのは平安時代にさかのぼり、平安時代の仏像装飾などにも使用されていたことがわかっています。
江戸時代では歌舞伎役者の女形で活躍した岩井半四郎が、八百屋お七の演目において麻の葉模様の衣装を身につけたことから、当時大流行したといわれており過去から現在まで日本人にとってなじみ深く日常的に利用されてきた伝統的な模様であることがわかります。
[metaslider id=3025]実際に使用されている麻の葉模様には様々なバリエーションがあることが特徴で、直線で構成されているのですがこれを曲線に替えたものを輪違い麻の葉と読んでいます。
今まで幾何学模様らしいスッキリとした印象のあった模様も
真っ直ぐな線が丸くなることで優しい印象に早変わりする魅力を持ちます。
他には重ね麻の葉や変わり麻の葉などがあり、現在は産着や着物の柄で利用されることはもちろん、西洋風や現代風にアレンジされるようになり丸に麻の葉や陰麻の葉は単独で家紋にも使われています。
古代から日本で自生されていた麻は、大麻という種類で稲と並ぶほど人々の生活には欠かせない植物でした。
北海道の江別大麻西郵便局付近の旧地名「大曲」、かつて亜麻が栽培されていた大麻元町付近の旧地名「麻畑」(「麻地」という説もあり)。これらふたつの地名から一文字ずつ引用し、昭和11年に「大麻」という地名ができました。
現在日本で大麻草は使用していはいけない違法薬物というイメージが強いのですが、昔の人にとって大麻草とは繊維がとても丈夫なことから、穢れを強く祓うと神聖視されており、神道では しめ縄や祓串といった様々な神事の道具であったり、神具として現在も使用されている特徴を持ちます。
神社にお参りする際にガラガラと鈴を鳴らしますが、この時手で引っ張っている縄も大麻で出来ていることを知っている人は少ないですし、日本の国技である相撲で横綱だけが腰に締めることが許される綱も、白い大麻で出来ているなど日本人の生活に馴染み深い植物なのがわかります。
日本国内ではCBD以外の嗜好品はもちろん、医療での使用や研究が厳しく規制され、そのため主に医療大麻と呼ばれるものは海外で利用される医療行為に限定されます。
しかし日本の伝統的な需要や衣服用の繊維、果実の収穫など必要な場合に限り、厳しい管理のもとで現在でも伊勢神宮関係が国内で栽培されています。
日本では麻の葉文様を取り入れた服を着用したり、神聖な神事などで利用されることから日本では大麻草は歴史も伝統も深く大切な植物だとわかります。
エビデンスを元に「大麻草」について詳しい詳細をまとめているサイト▶︎大麻塾.com
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