織田信長が虜になった三本足のカエル三脚蟾蜍(さんきゃくせんじょ) ってなに?

三本足のカエル三脚蟾蜍の名前の由来は諸説あります。

一説では自分の前後にある有形無形の財産を集めるために、運勢を司る神話の神獣や聖獣などと考えられています。普通ならば四本足であるのに三本足であることは、空想的であるという証であり三角という形がパワーを持っていると古くから考えられています。

ピラミッドは三角がモチーフになっておりますし、世の中の古今東西を問わずに偶像のモチーフではよく三角形が使われています。

めでたい物は愛でたい物と呼ばれており、近くに置いておいて大切にすると運を運んでくれます。縁起のよい招き猫や熊手は周囲の運を自分に引き寄せたり、魔除けや邪悪を払う効果があると信じられてきました。

日本人は迷信深い国民性であり、神道や仏教を受け入れながら八百万の土着の神も祭る多神教のアニミズムの宗教観を持っております。功罪はあるでしょうが、自然を畏敬したり先祖の霊を大切にするなど、宗教観は日常生活の中にも浸透して風習になっています。

美術品をこよなく愛した織田信長は、愛でたい物の収集家でもありました。

織田信長が集めた品はコレクションだけでは暗区、武勲や功勲のあった部下にプレゼントで贈られて名誉を表彰されました。領土と同じだけの価値が、主君から贈られたプレゼントにはありました。

刀や焼き物やその他の美術品は、大名から子孫に受け継がれて現在は国宝になっている物も珍しくはありません。時の権力者である織田信長の元には、日本だけではなく南蛮渡来の名品やお宝が集まってきたのです。

織田信長が愛した美術品の中には三本足のカエル三脚せんじょがあったと言われており、愛でたい物として珍重されました。

商売繁盛や富や武勲などのプラスの運気を持ってくる縁起ものである三脚せんじょは、焼き物になって織田信長の元へやってきたのです。無類の陶器コレクターであった織田信長は一目で気に入ったことは言うまでもありません。

新しい物好きで陶器コレクターであり、縁起物に目がなかったのでこの陶器を香炉にして、生涯大切にしたと言われています。

伝説では本能寺の前にこの香炉はカエルの鳴き声を出して、異変を伝えたとも言われております。

この不思議な神獣である三本足のカエルはいつから存在しているかと言うと、織田信長が活躍した時代よりも昔の中国で誕生したと伝えられています。

中国の霊獣であり天気の神様の化身だったとも言われております。

日本に渡り三足の蛙として、時の権力者である織田信長に愛されたことを含めて逸話になっております。

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