今回は旅の途中琵琶湖に寄った時発見した、滋賀県琵琶湖北部に位置する竹生島(ちくぶしま)について紹介します。
竹生島は全島滋賀県長浜市早崎町に属し、琵琶湖国定公園特別保護地区並びに国の名称及び史跡に指定されている面積0.14㎢、周囲2㎞の小さな島です。
西国三十三所札所めぐりの第三十札所「宝厳寺」と弁天様を祀る「都久夫須麻神社」があります。
古来から人々の厚い信頼を集めてきた琵琶湖に浮かぶ小さな島です。
宝厳寺と都久夫須麻神社は島の南部にあり、今津や長浜の2港から乗船できるフェリーを降りてすぐのところにあります。
宝厳寺は多くの人々に大切にされ、戦国時代には戦国武将からも信仰を集め、その名残として安土桃山時代の国宝・重要文化財が現存しています。
重文 宝厳寺石造五重塔(ほうごんじせきぞうごじゅうのとう)
五層の仏塔で、地 水 火 風 空の五大をかたどったもの。
宝厳寺三重塔(ほうごんじさんじゅうのとう)
各柱のボタン唐草模様が本格的で立派でした。
重文 宝厳寺舟廊下(ほうごんじふなろうか)
この廊下は、秀吉の御座船『日本丸』の骨組みを利用して建てられているようです。
明治時代には宝厳寺から都久夫須麻神社が分社し、明治元(1868)年の「神仏分離令」により宝厳寺が神社に改めるべきという発令がありましたが、全国の信者により反対があり、廃寺が免れたようです。
当時、宝厳寺の本堂の建物のみを都久夫須麻神社に引き渡すことになりました。
宝厳寺の本尊には弁財天と千手観音があり、竹生島は広島県の宮島(厳島神社)、神奈川県の江の島(江の島神社)と共に日本三大弁天として数えられています。
また、この島は1950年に制定された琵琶湖八景の中の「深緑 竹生島の沈影」としても知られています。
そのほか、島周辺の湖底のうち、西側が琵琶湖の最深部(104.1m)となっています。
島全体は針葉樹により覆われており、その中に寺社が存在するというフォトジェニックな島として知られ、近年は宝厳寺と都久夫須麻神社が一種のパワースポットになっていることを受けて観光客が増加しています。
冬季はフェリーの本数が減便となるとのことです。
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