「アイヌモシリ一万年祭」あの日を振り返りアイヌ民族に思うこと。

アイヌモシリ一万年祭に初めて参加したのが20代の頃。

アイヌと関わり日本に生きる「人間」ではなく地球に生きる「人間」を意識して生活する彼らの姿にカルチャーショックをうけた。

電気やガスを使った生活から離れ、自然と一体化した生活が経験できる日本では数少ない貴重な祭りです。

「なんにもないけどなんでもある」そんな不思議な経験が自分自身を見つめ直すきっかけになった。

いつもはスマートフォンやパソコンなどの電化製品に囲まれた生活をしていますが、この祭りに参加すると電気がないので必然的に自然と繋がる生活ができ[デジタルデトックス]する事で身も心も休まる空間でした。

場所取りは早いもの順。イベント前に草刈りや小屋の手入れを手伝うと最高の場所が確保できます。

初めてアイヌモシリに行ったときは初日から最終日までテントで生活し祭りを楽しみました。ヒッピー思想の旅人が海外からも集まるので何故か日本にいる感覚が薄れていたのを覚えています。

独断と偏見をもった個性的な人たちと共有した時間。街で生活していたら絶対に聞けないここだけの話。

政治・宗教ありとあらゆるメディアがタブーとする話。

権力・利権。政治の裏側。

20代だった頃の俺は大量生産、大量消費のループにまんまとハマっていたけどアイヌモシリがきっかけで色々と解放された。自分が本当に必要なモノがわかった大切な記念の日。

毎晩それぞれのテント内では夜な夜な貴重な話がきけて、普段経験できないような事が経験できる特別な空間にいっきにもっていかれた。

年を取るにつれ大体の物事が把握できるようになり、少年時代のように世間を何もしらない日々に比べて一日の濃さが薄れていくけど、ここでは薄れていく少年時代の「好奇心」を取り戻すかのようにあの頃の光景を思い出した。

縄文時代 人は自然とどの様に向き合って、どのような哲学を生みだし一万年以上も地球で生活してきたのか。

あえて科学技術を発展させず、必要以上に摂取しない哲学など。先住民族の話が20代の俺には刺激的だった。

CO2によるCCSの問題や電磁波の問題などあらゆる分野で社会問題になっている現在にこそ、先住民の知識は貴重な財産になります。

和人は真剣に向き合い考えなければならない。


ちなみにこのテントではアイヌ人が食べている食文化を堪能できます。

今でも忘れられない8年物マムシ酒。あんな不味いヤバイ飲み物を飲んだのは人生であれが最初で最後だろう、、

ここでの食事の値段は東南アジアのローカル飯くらいリーズナブル。100%ナチュラルな変わった食べ物(熊)にありつけます。

祭り期間中は自由に敷地内で商売できるのでマクラメアクセサリーを販売する人・手作りパンを販売する人など見て回るだけでも楽しい。

ほかにも面白い雑貨がいたるところで売られていました。

こちらのパン屋さんは太陽光パネルを設置しながら営業していました。パンのクオリティーも非常に高くて頻繁にお世話になった。

ちなみにレーズンパンは毎度おきまりで!

アイヌモシリ一万年祭は朝からイベントが盛りだくさん。

毎日ステージでは演奏が流れ心地よい音楽と共に夜の安らぎタイムが始まる。

街灯一つない山道を歩くにはライトがなければ歩けないほど真っ暗。

だから空を見上げると満点の星空。柄にもなく誰も通らない道路で大の字に寝転がり天然プラネタリウム鑑賞なんかしちゃったり。

このサングリアうますぎて何杯飲んだかわからない。きっと、ここのサングリアを一番飲んだのは間違いなく俺だと思う。

運動会に参加して全力で貯めたサービス券をつぎこむほどハマった 笑

普段酒は飲まないけど、ステージの音楽を聴きながら大自然の中にいると酒が進む進む。

たちあがると足元フラフラ。たまに羽目を外してもよかろう。

そう自分に言い聞かせ毎晩楽しんだ。

夜はここでナシゴレンを毎日食す。もはやアイヌモシリ一万年祭は東南アジアを思い出すほど開放的な異空間。

北海道は偉大だと思った。ほんと蝦夷ってええね。

このキャンプファイヤーは祭り期間中消えないよう参加者・関係者が協力しながら廃材をいれて火の神様(カムイ)をお出迎えする大切な焚火。周りでは弾き語りをする者・ファイヤーダンスをする者・ジャンベ、ディジュリドゥを奏でる人たちでフリーセッションが始まる。

音色、火のぬくもりが心地よすぎてそのまま寝落ちしてしまった日もあったり。

そんな素晴らしいアイヌモシリ一万年祭を終えて普段の生活に戻った今でも、あの時の体験が人生観を変えたきっかけに繋がっているのは間違いなく確信している。

アシリ・レラ(山道康子)さんアイヌモシリ一万年祭を開催してくれることで大きな変化を感じることができ、物事の捉え方に関しても様々な考えを客観的に持つことが出来ました。感謝しています。

あの日からしばらく北海道を離れていたけど、30代になった今でもディープなアイヌモシリ一万年祭を喰らいたく密かに参加を考えています。

アイヌモシリ紀行 松浦武四郎の『東西蝦夷日誌』をいく

イヤイライケレ(ありがとう)シャーマン。

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