日本は1都1道2府43県と、都道府県別に分けられていますが、数ある自治体の中でも[道]とつくのは北海道だけです。
その理由は名前のルーツにあって、かつて日本の国が60ほどに分けられていた時代、幹線道路が7つの道に定められていたようです。
東海道や北陸道、山陽道といった地名がまさにそれで、昔幹線道路だった時代の名残です。
これらの道は現在だと、高速道路や新幹線などのルートで用いられています。 7つの道に北海道は含まれていませんでしたが、当時は朝廷の支配が及ばず、蝦夷地と呼ばれ扱われていました。
江戸時代の後期、蝦夷地にはロシアから人が訪れるようになって、通商が求められるようになります。
日本は鎖国下にあったので、通商を避ける為に江戸幕府は蝦夷地を直轄にして、探索を進めることになったとの事です。
明治維新で新政府が発足した後、蝦夷地を日本領土にする為の政策が押し進められました。
それには、蝦夷地を日本の領土だと示さなくてはいけないので、律令制時代の行政区画に倣い、国を11に分けて蝦夷地を北海道としました。
これが北海道という名前の成り立ちで、現在の都道府県の内の道が北海道のみの理由らしいです。
蝦夷地に代わる名前には日高見道や北加伊道、海北道に海島道、東北道と千島道の候補がありました。 提案を行ったのは、幕末の頃に北海道探検を行った松浦武四郎という人物です。
北海道は北加伊道に手が加えられたもので、海の字を入れることや7道と照らし合わせた結果、北海道の案が通って成立した形です。
修正される前の北加伊道は、アイヌ人が呼んでいた加伊に由来するものらしく、アイヌ人を尊敬する意味を込めて発案された名称との事です。
結局は現在の名称になったわけですが、このように成り立ちを辿ると理解が深まりますし、何故「都道府県」の道は北海道なのかについても謎が解けますね。
北海道は幹線道路だったといえますし、何時しかそれが都道府県の区分に分けられました。
ちなみに県ではない理由は、明治時代の札幌や函館、根室がそれぞれ札幌県と函館県、根室県と呼ばれていたからだそうですよ。
北海道人として北海道のルーツを調べてみました。
今回はこれまで。
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