今回は、TRIPの道中サーフィンする上で心得るべき事が綴っている20数年前のボロボロの本を貰った。文字もインクが滲み、読めない箇所がたくさんあるけど大切な事が書いてあるので自分なりにアレンジを加えながら《レジェンドの教え》をまとめてみました。
『見知らぬ土地の極上ブレイク情報を知ったとき、毎度キモチは高揚』
『でも心得るべき事が』
『そのポイントを守っているローカル達の存在です』
ゴミや駐車違反の問題は地元のローカル達が協力し努力しながら解決しているもの。ビジター(訪門者)はローカルが守ってる大切な海でサーフィンさせてもらっている事を絶対に忘れてはいけません。
海の中での集団行動は“迷惑千万”
『皆んなで楽しく』はスポーツの基本ですが、度が過ぎると問題がある。
たまに見かける団体でポイントに入ってきてワイワイギャーギャー…
他にもサーフィンを楽しみに来てる人がいる事を決して忘れてはいけないはず。
また、群れることで氣が大きくなり数的優位に立つとその場を仕切っているような錯覚になりがちです。
周囲の人を思いやっての行動を心がけてこそ皆んな楽しくロコリズムで波乗りができるというものです。
『ワンマン.ワンウェイブ』これ波乗りの鉄則!!
サーフィンをする上で必ず確認したいことがあります。
1つは【ドロップイン】沖からセットが見えると混雑したポイントだと皆んなが一斉にパドリングを始める。
でもここで注意!ブレイクしてくる波に乗ることができるのは基本的に1人だけ【ワンマン.ワンウェイブ】ということ。
どんな場合も波に乗ることができるのは波のピーク(頂点)に最も近い人。
もしピークから誰かが乗ってきているのにその進路に割り込んでしまったとしたら、それは前乗り(ドロップイン)という最低なルール違反。
極上の一本だったり、ローカル色の強いポイントならパンチアウトされても文句は言えないほどの重罪だ。
そして2つ目はライディングの邪魔をしない。
沖に向かってゲッティングアウトする時、ピークに一直線に進むと波に乗ってくる人と正面衝突する危険性があります。
だから沖に向かう時には人が乗ってくる沖からのラインを避け、大回りする必要があります。
万一、途中で前から人が向かってきたら、優先順位はライダーにあるので速やかに進路を譲りましょう。
この場合ライダーの進路方向を避け、反対方面に避けるのがマナー。こうならない為にも極力大回りして沖に向かうことは重要なことです。
・オルタナティブボードを語る上で、Chris Christenson (クリス・クリステンソン)は外せない
自分を守るのは自分だけ。己の技量を把握する。
あなたのサーフィンレベルはどの程度のものでしょう。
雪山のコースに初級〜中級〜上級があるように、サーフィンのポイントにもランクが存在する。
上級ポイントがそうと呼ばれるには理由があります。
波にパワーがある、ホレるチューブ波、カレントが強い、ポイントブレイク等の理由は、初心者が入ると危険で楽しくないばかりか、他の上級サーファーに迷惑をかけてしまうことです。
海に入いる者は、海の楽しさを知ると同時に海の恐ろしさも認識する必要があります。
また入りなれたポイントでも、自分の力量を超えたハードなコンディションの時や、体調が優れない時などは決して無理は禁物です。
自然相手に〝なんとかなる〟という甘えは全くもって通用しません。
これは上級者も同じことです。過信は禁物。
・波乗り珍道中の YouTube サーフィン動画 ”再生回数ランキングTOP10”まとめてみた
車は何処にでも止めていいものではない。コレ常識
常識だけどなかなか守られないものの1つが駐車問題。
車でサーフトリップする事は一石二鳥だが、違法駐車なんてもってのほか。
地元ローカルはそんなサーファーに大迷惑している。「ここなら駐車して大丈夫」なんて考えは捨てて「駐車しても大丈夫な場所は何処なのか」ということを常に確認することが必要です。
自分ひとりが良くてもその裏に迷惑を被っている人がいるのだから。
楽しくサーフィンするにはこうした心掛けが実に大切なんですよ。
心がけ一つ。ゴミは持ち帰るべし!!
駐車問題同様よく耳にするのがゴミ問題。
綺麗な海、綺麗な砂浜で波乗りは誰もが望むことです。
でも悲しいことに、日本の海は基本汚いのが現状。
多くのサーフィンや環境保護団体が懸命にビーチクリーンを訴えているにもかかわらず、一部の心無いサーファーの中にはビーチにゴミを捨てていく連中がいる。
こういう連中は海にはいる資格は無い。
これはサーフィン以前の人間としてのモラルの問題。
海水浴場でもないかぎり、ゴミ捨て場は少ないかもしれない。それならば、空缶、弁当の空箱といったゴミは必ず持ち帰る習慣をつけましょう。
地域住民やロコサーファー達がゴミを片付け、ビーチ清掃している事を考えれば、そこにゴミを捨ててよいかどうか分かるはず。
サーファーなら自分の出したゴミ処理は勿論の事、周囲にあるゴミ1つでも海上がりに持ち帰る習慣をつけれると海は貴方に極上の波を届けてくれるはずです。
・サーフィン界の『異端児』ダニエル・トムソン(Daniel Thomson)サーフボードシェイパー、プロサーファーとしての顔
最後に。環境問題について少し考えてみよう!
最後に1つ。
ここでちょっと考えて欲しい。
波乗りを楽しむエリアはローカルやビジターと区別する前に【人間だけのものではない】ということです。
例えば、4WDでビーチに乗り入れることは、砂浜に息づく生体系を破壊しかねない。
ウミガメの産卵を守るため、ビーチへの車の乗り入れを厳しく規制している所もあります。
ときには人間の捨てたゴミのために命を落とす動物たちだっています。
地球上の環境を考えたり、特別な活動するのは大変なことです。
でも、なにも難しいことをする必要はなくて、ごく当たり前だと自分で思うことを心がけてすればいいだけです。
人間は便利な生活を手に入れることと引き替えに、海だけではなく地球というかけがえのない自然環境を犠牲にしているのが現実です。
地球は今本当に重傷です。
少しでもこの状況を改善しようと世界中で多くの団体が環境保護や保全運動を起こしています。
《だったらその人達に任せればいいじゃない》
そんな人任せな考えを持っているとしたらサーファーとして失格です。