「人間国宝になる方法」







人間国宝になるには、突出した伝統工芸の技術や芸能の才能を持っている必要があります。

人間国宝というのは通称で、重要無形文化財の保持者を指します。国は無形文化財のうち、特に重要なものを重要無形文化財に指定しています。

認定の対象は音楽や歌舞伎、能楽などの芸能分野と染織や陶芸などの工芸美術の分野に分かれています。

文化庁内で候補に挙がるのが人間国宝への第一歩で、その後文化審議会で話し合いが持たれ文化財分科会で調査と報告が行われた後に文部科学大臣が認定します。

人間国宝には種類が3種類あり、各個認定は芸能を高度に体現できる個人か工芸技術を高度に体得している個人が対象になるようです。

総合認定の対象は2人以上の団体構成員で、保持団体認定は社団法人などの団体が対象。

人間国宝に認定されると、国から1年間に200万円の特別助成金が支払われるようになっています。

助成金は高度な芸や技術を保持し、後継者を育成するために使われるものとされ、国が負担する助成金なので認定の数には限りがありますが、人間国宝に認定された人の延べ人数は363名との事です。

現在の保持者数は116名ですが、この数は年額200万円の助成をしている予算上の数になります。

日本では優れた才能と技術を持つ人が重要無形文化財の保持者になっていますが、芸術など表現の世界には正解がなく人間国宝というのは国が認定する称号のひとつです。

文化庁は、重要無形文化財保持者の対象に日本酒を造る杜氏や和食の料理人を追加する検討を始めています。

人間国宝は文化財保護法に基づいた制度で、1950年に制定されたもので、これまでは歌舞伎などの芸能や陶芸などの工芸が認定の対象でしたが、日本の食はすでに国連教育科学文化機関に登録されている無形文化遺産になっています。

文化庁では食文化担当の専用部署を設けて、人間国宝にふさわしい人物や技術について調査する方針です。

食の分野で人間国宝が出れば日本の食文化のブランド力が高まり、国が助成金を交付するので技術力の向上と後継者の育成にも役立ちますが、間違った方向に進まない事を願うばかりです。

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