エドワード・ケリーが記した神秘の書物、その謎と影響
ロガエスの書とは?
『ロガエスの書(Liber Loagaeth)』は、16世紀のイギリスの魔術師ジョン・ディーが霊視者エドワード・ケリーの協力を得て記した未解読の魔術書です。
この書物は「エノク語(天使語)」で書かれており、大英図書館の「スローン手稿3189」に保管されています。
ディーは、エノク語が「神が世界を創造する際に使った言語」であり、アダムがエデンの園で全ての存在に名前を与えるために用いた「アダムの言葉」だと考えていました 。
▼ ポイント
•著者: ジョン・ディー(イギリスの錬金術師・魔術師)
•協力者: エドワード・ケリー(霊視者)
•記録方法: 水晶球を通じて天使から受け取った言葉を記録
•言語: エノク語(天使の言葉)
•保管場所: 大英図書館(スローン手稿3189)
なぜ『ロガエスの書』は重要なのか?
『ロガエスの書』は単なる魔術書ではありません。
宇宙の理解や天使との交信を可能にする鍵として、魔術界に大きな影響を与えています。
この書物には、49の魔方陣(方陣)が含まれ、それぞれが「理解の門」を象徴しています。
召句(コール)と呼ばれる祈祷文によって、48の門が開かれるとされています。
▼ 重要な概念
•49の魔方陣: 各方陣は「知恵の門」を表す
•召句(コール): 天使を召喚し交信するための祈祷文
•エノキアン魔術: 現代の魔術体系にも影響を与える召喚術の源流
『ロガエスの書』は「聖書より古い知識を記録している」とされる点で特に神秘的です。
物理的には16世紀の文書ですが、その内容は「大洪水以前の知識」や「宇宙創造時の言葉」とされています 。
エノク語とは?
エノク語は、ディーとケリーが天使から受け取ったとされる言語です。
聖書に登場するエノクが最後にこの言語を知っていたとされ、「エノク語」と呼ばれるようになりました。
エノク語は次のような特徴を持ちます
•神が創造に使用した言語
•アダムが万物に名前を与える際に使った言葉
•エデンの園で失われたが、ディーとケリーが天使から再び授かった
現代の魔術師たちは、この言語を用いて天使召喚や高次の存在との交信を試みています。
『ロガエスの書』が現代に与える影響
『ロガエスの書』やエノク語は、西洋のオカルティズムや魔術、神秘思想に深く影響を与えています。
特に「エノキアン魔術」と呼ばれる召喚術や魔方陣は、現代でも精霊召喚や護符作成などに活用されています。
•魔術団体ゴールデンドーンがこの体系を取り入れ、エノク語を使った儀式を行っています。
•エノク語の召句は「宇宙の真理に到達する鍵」とされ、神秘学者たちの研究対象になっています。
まとめ:ロガエスの書の価値とは?
『ロガエスの書』は、ただの古代魔術書ではなく、人類が失った「天使との交信術」や「宇宙の理解」を記した貴重な遺産です。
未解読の部分が多く残されていますが、それゆえに多くのオカルティストや研究者が探求し続けています。
▼ 興味を持った方へ
•大英図書館の公式サイトで「スローン手稿3189」を調べてみる
•『エノキアン魔術』に関する書籍を読む
『ロガエスの書』の謎は、今後も人類の知的探求を刺激し続けるでしょう。
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