ハエの脳に100ドル渡したらBTCトレードを始めた件 — 人類は負けるのか?
カテゴリ 科学 / 金融 / ミーム | 読了時間 ハエが1回の羽ばたきするくらい
「ハエの脳がMinecraftをやり、Beat Saberをやり、次にトレーダーになろうとしている。
残された唯一の疑問は。ハエが俺たちより先に金持ちになるか?
みなさん、冷静になって聞いてください。本物のハエの脳のシミュレーションがCoinbaseに接続されてビットコインをトレードしようとしています。資本金は100ドル。利益が出たらドーパミン(報酬)をプレゼント。損したら……あ、ハエにとって損は学習信号ですね。人間の含み損の絶望は存在しません。
プロジェクト名はSTONKFLY。ダッシュボードにはこう書かれています。
- ニューロン数 166,700個(生身のハエと同数)
- 持ち物 100 USDC
- 現状 「EXECUTION NOT CONNECTED — No fills yet」まだ一度も取引していない
- 安全装置 ANTI-REKT LIMITS「Trades are never forced」無理やり取引させない
そもそもなぜハエの脳なのか?
舞台裏を説明しましょう。近年、科学者たちは雄のハエの中枢神経系の完全な配線図(コネクトーム)を公開しました。約166,700個のニューロン、約1億2,500万のシナプス。つまり脳の設計図がフルで手に入ったわけです。
これをシミュレーションに落とし込んだところネットの天才たちはこう思いました。
「……これでゲームやらせようぜ」
そしてハエの脳はMinecraftで歩き、Beat Saberで斬り、Doomで悪魔を撃ちました。順調にエスカレートし次のステージは当然の帰結として金融市場で人類と戦うとなりました。Alex Wormuth氏がCoinbaseに接続し資本金100ドルを供与。
生物学史上最も小さく最も安いヘッジファンド開業です。
ハエの戦力分析 意外と侮れない?
本氣で勝負をシミュレーションしてみましょう。ハエトレーダーの長所と短所は以下の通りです。
| 項目 | ハエの強み | ハエの弱み |
|---|---|---|
| 感情 | パニック売りしない。FOMOしない。夜眠れる。 | ドーパミンで報酬されるので、やりすぎて過剰学習するかも。 |
| スピード | 反応速度は人間の比ではない(生きたハエなら) | シミュレーション上の1日は人間側が用意するので現実では無意味。 |
| 投資知識 | テクニカル分析の偏見を持っていない。 | チャートも経済学も何も知らない。知識ゼロ。 |
| 手数料耐性 | —— | 致命的。乱打すると手数料とスプレッドで確実に溶ける。 |
| 運営の愛 | ANTI-REKT LIMITSというガードレール付き。 | 人間のヘッジファンドにはない過保護ぶりが若干の恥ずかしさを誘う。 |
シナリオ別・未来予想図(シビア版)
考察班として今後起こりうる展開を確率つきで予想しました。
- 【確率 65%】手数料で静かに溶ける — ランダムに近い売買を繰り返し100ドルがじわじわとスプレッドに吸われる。ハエのポートフォリオ-8%のスクリーンショットがXでバズる。
- 【確率 20%】HODLと化す — 最初の1回でBTCを買ったきり動かなくなる。結果的に市場平均と同じリターン。これが実は最強の戦略だったと再評価される。
- 【確率 12%】ランダムウォークの右側 — なんとなく+30%とかになってハエ、天才か?と一瞬盛り上がる。ただし統計的には猿でも起きうる話。
- 【確率 3%】本物のシグナルを掴む — 何かしらの奇妙な相関を学習して人間のテクニカル分析を嘲笑い始める。この場合、人類は終了です。
でも、本当に面白いのはここだ
この実験の本質はハエが儲かるかではありません。報酬回路さえ与えれば何でも学習器にできるという問いの愉快で不氣味なデモンストレーションなのです。
ハエの脳にはビットコインという概念も金持ちという概念もありません。ただ、特定のニューロンにドーパミン的な刺激が入るだけ。それなのに環境(取引所)と報酬ループを用意すれば何らかの戦略が生まれるかもしれない。
……つまりこれは生き物の脳が意味を必要としないことを示す実験でもあるわけです。人間のトレーダーがチャートを見て これは上がる氣がすると感じるとき、その「氣」も結局は神経の発火パターンに過ぎない。ハエにだって同じ回路はあります。166,700個という数は人間の860億分の1ですが損失を感じる回路は人間より先に持っています。あ、でもハエには損失の恐怖を後から学習する能力もある。やっぱり終了かもしれません。
最終回答 ハエは俺たちより先に金持ちになるか?
結論 ならない。なぜなら100ドルでは金持ちになれないから。
でもハエが損切りの美学を人間に教える日は来るかもしれない。だってハエは含み損で夜も眠れないわけがないのだから。
ちなみにダッシュボードは今も「LATEST SPIKES」「MEMORY CHANGED」と表示され、ハエは静かに観察を待っています。最初のニューラル・オーダーが出た瞬間、インターネット史に残るスクショが誕生するでしょう。
ハエよ。お前が買うなら、少しだけ先に教えてくれ。
……いや、でもドーパミンが出るならお前はもう買ってるか。人間はいつも、最後に知らされる。
※本記事はユーモアを含む解説です。投資助言ではありません。なおハエも投資助言を持っていません。
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