この二つには、古代から続く深い象徴性があると考えられています。
その背景には、松ぼっくりという形状が持つ霊的・哲学的な意味、そして古代からの叡智の伝承が関わっていると言えます。
アヌンナキの神々が松ぼっくりを持つ姿は、シュメールのレリーフや壁画に頻繁に見られます。
松ぼっくりの形状は、脳内にある「松果体」と非常によく似ています。
松果体は、人間の霊的・精神的な中心とされ、多くの文化や宗教において「第三の目」や「内なる目」とも呼ばれています。
この第三の目は、通常の五感を超えた意識や直感力、宇宙との繋がりを司るとされ、深い瞑想や霊的修行によって活性化すると言われています。
アヌンナキが松ぼっくりを手にする姿は、人間に知恵や意識の進化を授けた存在として描かれた可能性が高いと考えられます。
つまり、松ぼっくりは霊的な覚醒や進化を象徴するものであり、人類にとって非常に重要な役割を果たすものとされています。
松ぼっくりはまた、「生命の種」の象徴とも言われます。
松ぼっくりの中には無数の種があり、それが新しい生命を生み出す源であることから、繁栄や創造の象徴としても解釈されてきました。
シュメール神話において、アヌンナキが「人類を創造した」とされることは、この象徴性と結びついています。
松ぼっくりを持つアヌンナキは、単に物理的な創造主としてではなく、人類に霊的な進化を促す存在としても描かれている可能性があるのです。
一方、バチカン市国の中庭にある巨大な松ぼっくり像は、古代ローマ時代の遺物で、元々はパンテオンに置かれていたものとされています。
この松ぼっくり像がバチカンに移された背景には、宗教的な象徴としての深い意味が隠されていると言われています。
カトリック教会は一見してキリスト教の教義を中心とした宗教組織ですが、その内部には古代からの秘教的な知識や象徴が取り込まれているとする考え方があります。
松ぼっくり像もその一例であり、表向きの教義とは異なる、隠された叡智の象徴として保存されている可能性があるのです。
松ぼっくり像はまた、秘教やオカルト的な伝統においても重要な役割を果たします。
松果体を活性化することは、「宇宙意識への到達」や「神との一体化」の鍵とされ、霊的修行において重要視されています。
バチカンがこれを保持している背景には、キリスト教以前の霊的伝統を継承し、それを何らかの形で伝えている可能性があると見ることができます。
アヌンナキの松ぼっくりとバチカンの松ぼっくり像は、どちらも「松果体」「霊的覚醒」「生命の進化」といったテーマを共有しています。
これらは古代から現在に至るまで、多くの文化や宗教で繰り返し登場する象徴です。
この共通点が偶然であるとは考えにくく、むしろ古代の知識が形を変えて後世に受け継がれている証拠と解釈されます。
この象徴を解き明かすことは、人類の霊的進化や宇宙との繋がりを理解する上で重要な鍵となるかもしれません。
そして、その理解は、古代シュメールやアヌンナキの神話といった「失われた叡智」を再発見することに繋がるのです。
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