世界が待ち望んだその日がついに近づいてきました。
古代エジプト文明の至宝を集結させる世界最大級の博物館、大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum, 略称GEM)が2025年11月1日に正式オープンします。
中でも最大の見どころはツタンカーメン王の墓から発見された全点の副葬品が初めて一同に会するという史上空前の展示です。
本記事では、その見どころ、アクセス方法、そして知られざる日本との深い関わりまでを詳しくご紹介します。
大エジプト博物館(GEM)とは?その圧倒的な規模と魅力
大エジプト博物館は、エジプトの首都カイロ近郊、世界的に有名なギザのピラミッド群からわずか約2kmの場所に建設された超巨大博物館です。
規模 敷地面積はなんと東京ドーム約10個分(48万平方メートル)単一の文明を扱う博物館としては世界最大級を誇ります。
収蔵品 ツタンカーメン王のコレクションをはじめ先史時代からグレコ・ローマ時代に至るまで約10万点以上の遺物が展示され、そのうち2万点以上が初公開となる予定です。
建設と日本の支援 2002年に計画が発表され2005年に着工。総工費は約10億ドル(約1500億円)に上ります。この巨大プロジェクトには日本が大きく関わっておりJICA(国際協力機構)を通じて約842億円の円借款(有償資金協力)を提供。
さらに遺物修復やパピルス保存において和紙の技術を応用するなど技術協力も行ってきました。
博物館内では所々で日本語の表示も見られるかもしれません。
待望の正式オープンは2025年11月プレオープンの現状は?
大エジプト博物館のオープンは長らく延期が続いてきましたが、ついにその日程が確定しました。
正式オープンは2025年11月1日にグランドオープンを迎えます。
当初は2025年7月の予定でしたが、より万全な状態で公開するため延期されました。
プレオープン(試験公開)実は2024年10月16日から一部エリアのプレオープンが始まっています。
グランドホールに鎮座するラムセス2世の巨像やグランドステアケース(大階段)に並ぶ無数の彫像、そして先史時代からローマ時代までの遺物を展示する12の常設展示場を見学できます(1日あたりの入場者数は制限あり)
重要な注意点 現在のプレオープン期間中は、ツタンカーメン王の宝物や黄金のマスクはまだ公開されていません。これらの最重要展示物はオープン直前の2025年10月15日から11月3日にかけて現在展示されているエジプト考古学博物館(カイロ)から慎重に移送される予定です。
つまりファラオの秘宝の数々を見るためには、2025年11月4日以降に訪問する必要があります。
最大の見どころ!ツタンカーメン王の全コレクションが史上初公開
大エジプト博物館のハイライトは間違いなくツタンカーメン王の専用ギャラリーです。
1922年にハワード・カーターによって発見された王墓の副葬品、総数5398点が発見から100年以上を経て初めて元の状態に近い形で全て展示されます。
黄金のマスク エジプト考古学博物館のスターであったあの黄金のマスクも、ここに新たな展示場所を移します。
3つの棺 これまで別々に展示されていた内棺・第2棺・第3棺の3つの棺が初めて重ねられた状態で展示されます。これは非常に貴重な光景となるでしょう。
その他至宝の数々 玉座、チャリオット(戦車)カノポス容器(内臓を収めた器)宝飾品など、目を見張るような品々がずらりと並びます。これまで地下倉庫で眠っていた未公開の品も数多く含まれます。
没入型展示 最新のテクノロジーを駆使した没入型の展示体験も計画されており古代エジプトの世界に没りきることができるでしょう。
もう一つの見どころ「クフ王の太陽の船」
ツタンカーメン以外にも注目の展示があります。それがギザの大ピラミッドのそばで発見されたクフ王の太陽の船です。全長42mにも及ぶ杉材の船は長い年月をかけて修復が行われ、この博物館で特別に展示される予定です。
日本で事前予習?横浜で体感できる「ミステリー・オブ・ツタンカーメン」
エジプトへ行く前に或是いに行けないという方にも嬉しいニュースがあります。横浜みなとみらいでは2024年12月13日から2025年12月25日まで、「ミステリー・オブ・ツタンカーメン~体感型古代エジプト展~」が開催中です。
ここでは3Dスキャンと精密な職人技術を融合させた「スーパーレプリカ」約130点(黄金のマスク、棺、玉座など)を展示。
王墓の玄室の再現やプロジェクションマッピングを使った没入型の体験ができ発見の瞬間を追体験できます。
場所 横浜みなとみらい、ツタンカーメン・ミュージアム(PLOT48)
チケット 一般2600円、中高生2000円、小学生1500円など。
本物を見る前の予習にも、その後のおさらいにもぴったりです。
訪問に役立つ基本情報(2025年5月時点)
場所 エジプト・ギザ、ピラミッドから約2km
正式オープン 2025年11月1日(一般公開開始は11月4日~)
入場料
外国人: 1,270エジプトポンド(約3,700円)
エジプト人: 200エジプトポンド(約600円)
※価格は変動する可能性があります。6歳未満無料、4~12歳は半額など。
アクセス カイロ中心部から車やタクシーで約1時間程度。
公式サイト Grand Egyptian Museum(https://grandegyptianmuseum.org/)英語で最新情報を必ずご確認ください。
まとめ
大エジプト博物館の正式オープンは考古学と歴史ファンにとって一生に一度レベルのビッグイベントです。
ツタンカーメン王の財宝が全て揃う光景は、まさに「世紀の展示」と言えるでしょう。
日本の支援によって支えられたこの人類の財産を、ぜひその目で確かめに行ってみてはいかがでしょうか。
計画を立てる際は、黄金のマスクなどの主要展示が公開される2025年11月4日以降であることをお忘れなく!
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