「アルゴリズムの源流をたどる 」ムハンマド・アル=フワーリズミーが築いた計算の道

現代のSNSは高度なアルゴリズムによって人類の体験を形作っている。

例えばX(旧Twitter)も例外ではなく目にするツイートはユーザーの行動を解析し興味に沿ったものが表示されるよう設計されている。

この「アルゴリズム」という言葉のルーツをたどると9世紀のイスラム世界にたどり着く。

その源流に立つのがムハンマド・アル=フワーリズミー

彼の功績は現代のデジタル社会の基礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。

この記事ではアルゴリズムの起源とフワーリズミーの偉業が、どのようにして現代の技術へとつながっているのかを解説します。

アルゴリズムとは何か?

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「アルゴリズム」とは、ある問題を解決するための手順や計算方法のことを指します。

たとえばXのツイートがタイムラインに表示される仕組みや検索エンジンが適切な情報を表示する方法なども全てアルゴリズムによって動いています。

生活は無数のアルゴリズムに囲まれており、その存在がなければ今のデジタル社会は成り立たちません。

フワーリズミーとは誰か?

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ムハンマド・アル=フワーリズミー(Muhammad ibn Musa al-Khwarizmi)は9世紀に活躍したイスラムの数学者、天文学者、地理学者です。

バグダードにあった「知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)」に所属し当時の最先端の学問に携わっていました。

フワーリズミーは「代数学の父」とも呼ばれ著書『代数学の書(Kitab al-Jabr wa al-Muqabala)』は代数学の基礎を築いた重要な文献です。

特に注目すべきは「計算手順を記した書物」を執筆したことです。

これがラテン語に翻訳される際に彼の名前「Algoritmi」として広まり「アルゴリズム」という言葉が生まれました。

フワーリズミーのアルゴリズムと現代技術の関係

フワーリズミーが記した計算手順は「物事を論理的に分解し手順を踏んで解決する方法」という考え方を生み出しました。

この考えは現代のプログラミングやAIの基礎となりSNSのようなデジタルプラットフォームにも応用されています。

たとえばXのツイート表示アルゴリズムはユーザーの過去の行動データを収集・解析し「どのツイートをどれだけの確率で見たいか」という予測モデルを構築しています。

このモデルもフワーリズミーが開いた「アルゴリズムの道」がなければ存在しなかったと言えます。

フワーリズミーの精神が現代に与える影響

フワーリズミーの最大の功績は「複雑な問題をシンプルな手順で解決する」という考え方を提示したことです。

この精神はプログラムコードを書く際やデータを解析する際にも生き続けています。

さらに彼の業績は技術的な発展にとどまらず「学問は世界をより良くする道具である」という哲学にも通じています。

現代の技術者たちはフワーリズミーが示した知の探求を受け継ぎ新しい問題を解決するためのアルゴリズムを日々生み出しているのです。

まとめ

SNSのアルゴリズムそのものは現代のエンジニアやデータサイエンティストが開発したものです。

しかし、その根底にはフワーリズミーが築いた「アルゴリズム」という概念が存在しています。

9世紀の知の巨人が切り開いた道が1000年以上の時を超えて現代のSNSを支える技術につながっていると考えるとロマンを感じませんか?

拡散された投稿に触れるたびにフワーリズミーの知恵が影響を与えているのです。

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