「最後の靴紐」転ばないように、ただ
「フェンスの上の靴」という題名そのものが、すでにひとつの矛盾した告発である。フェンスは所有と区画を境界と排除を意味する。 その上に掛けられた靴は、もはや誰の足も保護せず、どこへも歩み寄ることを許されない物体でしかない。こ…
2025.11.22 歴史 能𠀋 健
「フェンスの上の靴」という題名そのものが、すでにひとつの矛盾した告発である。フェンスは所有と区画を境界と排除を意味する。 その上に掛けられた靴は、もはや誰の足も保護せず、どこへも歩み寄ることを許されない物体でしかない。こ…
2025.08.12 歴史 能𠀋 健
パタゴニアの風はティエラ・デル・フエゴの凍てつく海岸を今も駆け抜けている。 その息吹はセルクナム族がかつて狩りをし歌を歌いハインと呼ばれる神聖な儀式を執り行った大地を撫でる。 世界の最果てで星と雪と海の声を聞きながら生き…
2025.04.10 ひとりごと 能𠀋 健
「ゆきゆきて神軍」は、そのへんの戦争ドキュメンタリーではない。 奥崎謙三という男の執念を通して、人間の暗部を抉り出す残酷な鏡だ。 ニューギニアの密林で飢え狂った日本兵が現地民を殺し、自分達の仲間の肉を喰らう。 その事実を…